近鉄グループホールディングス株式会社は、関西最長の路線網を持つ近畿日本鉄道 (近鉄) を始めとした、近鉄グループの持株会社です。

同社は、地域社会や産官学の連携事業として国土交通省「スマートウェルネス住宅等推進モデル事業」を活用した実証実験を近鉄奈良県立医科大学と共同で実施しています。

実証実験の一環として、被験者によるバイタルデータの送信や、近鉄の施設で医療機器による計測を行うことがあり、これらの実施に対して専用アプリに「健康ポイント」が付与されます。
貯まった健康ポイントは実施地域内のスーパーマーケットで利用できる他、バスツアーの参加費用支払にも利用できます。


近鉄情報システムはこの実証実験において、健康ポイントを管理するサブシステムのインフラ基盤構築を担当しました。
DNSや監視系を除く全てをAWS上に構築することで、迅速かつ柔軟なリソースの調達を実現。
可用性要件に合わせ、Webサーバの構成はCDN(CloudFront) + 自動復旧(Auto Recovery)を構成したEC2インスタンスとすることで、アプリとのセキュアな通信環境を確保しつつ、他社提案に比べコスト削減を達成しました。
また、データベースにはRDS、パスワードリセットのメール送信にはSESを利用するなど、要所にはマネージドサービスを活用し、信頼性の向上と運用負荷の軽減を実現しました。

システムの本番リリース後も、継続的に当社でのインフラ運用を行っております。